My DarkJeskai
2015年10月18日 TCG全般 コメント (4)▼はじめに
現在のスタンダード環境は、2枚のカードを中心に回っている。それらはどちらも即座に対処を要求され、怠ることで瞬く間にゲームに敗北してしまう。
1枚は《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》だ。3ターン目から手札の循環を行い、5ターン目には変身をし、呪文を2回ほど墓地から唱える。神ジェイスと呼ばれるも納得な恐るべき2マナのプレインズウォーカーだ。
1枚1枚のカードがとにかく強いスタンダードにおいて、そもそもルーター能力自体が強いのだ。これに強すぎるおまけがついているとなれば、その値段はともかく強さを疑うプレイヤーはいないだろう。
そしてもう1つは、戦乱のゼンディカーで主人公として帰ってきた、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》だ。
盤面がまっさらかあるいは有利な時に《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》が戦場に出てしまえばそのまま勝利と言っても決して過言ではない。対処を迫られるにもかかわらずそもそも《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》に対抗できるカードが限られている、というのも、このカードの強さに拍車をかけている。
《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》の強さは初めて使った時に即座に理解した。そしてこの《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》もまた同じだ。除去を挟んで《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》、3ターン目にクリーチャーを出して4ターン目に《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》。驚くほど簡単にゲームが終わった。
このスタンダードを支配する2枚のカードを使わない理由がない。この2種類のプレインズウォーカーを使いつつ、同時に最も対処しやすいデッキを使用したいと考えた。
それが、ダークジェスカイだ。
ダークジェスカイは、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》の長所を最大限まで生かすことの出来るデッキだ。
除去を多く採用していることから、盤面を更地にして《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を出す、というゴールに辿り着きやすい。
そして何より、ジェスカイの代名詞である《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》のプレッシャーが大きい。《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》へ対処させて《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》で勝利するというのも、勝ちパターンの1つだ。
《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》とジェスカイの相性のよさについてはいまさら説明する必要もあるまい。2マナ圏にして攻防一体のスペシャルカードだ。ジェスカイの30%は《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》で出来ている。
▼デッキリストと各カード解説
【ダークジェスカイ】
メインボード:60
4《汚染された三角州/Polluted Delta(KTK)》
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand(KTK)》
3《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire(KTK)》
4《神秘の僧院/Mystic Monastery(KTK)》
2《大草原の川/Prairie Stream(BFZ)》
2《燻る湿地/Smoldering Marsh(BFZ)》
1《窪み渓谷/Sunken Hollow(BFZ)》
2《平地/Plains(KTK)》
2《山/Mountain(KTK)》
1《島/Island(KTK)》
1《沼/Swamp(KTK)》
4《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》
4《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》
4《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》
3《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》
4《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》
4《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》
3《乱撃斬/Wild Slash(FRF)》
3《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》
2《勇敢な姿勢/Valorous Stance(FRF)》
1《コラガンの命令/Kolaghan’s Command(DTK)》
1《ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm(KTK)》
1《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》
サイドボード:15
3《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》
2《アラシンの僧侶/Arashin Cleric(FRF)》
2《正義のうねり/Surge of Righteousness(DTK)》
2《自傷疵/Self-Inflicted Wound(DTK)》
2《見えざるものの熟達/Mastery of the Unseen(FRF)》
1《否認/Negate(DTK)》
1《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》
1《勇敢な姿勢/Valorous Stance(FRF)》
1《払拭/Dispel(BFZ)》
上記のリストは板橋で行われたGPT神戸で使用して優勝したものからメイン1枚、サイドボードを1枚変えただけであるが、この中で最も重要なのは、合計で4枚の2点火力と《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》だ。
・《乱撃斬/Wild Slash(FRF)》、《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》
《稲妻の一撃/Lightning Strike(THS)》が退場した今、プレイアブルな軽い除去はかなり少なくなってしまった。《魂裂き/Reave Soul(ORI)》は倒すことのできる範囲が多いとはいえないし、《絹包み/Silkwrap(DTK)》は《ドロモカの命令/Dromoka’s Command(DTK)》の前にたじろいでしまう。《究極の価格/Ultimate Price(DTK)》はローテーション落ちの影響を最も受けてしまったカードと言える。
今、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》は限りなく対処されづらいのだ。それなら、自分で《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を使用しながら、相手の《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》をあっさりと除去出来たらどうだろうか。勝ちにぐっと近づくはずだ。
というわけで、限りなく《乱撃斬/Wild Slash(FRF)》と《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》を入れようと考えたが、あまりにたくさん入れてしまうと、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》は倒せたけど手札が弱い、ということになりがち。最初は《乱脈な気孔/Shambling Vent(BFZ)》とミラーマッチの《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》に強いということで《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》を多めに入れていたが、《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》との合わせ技で《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を倒せない事案に遭遇することが少なくなかったため、《乱撃斬/Wild Slash(FRF)》を優先した。
・《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》
そして1マナ2点火力を4枚入れたことで軽いアクションが増えたため、《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》の採用に踏み切った。《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》を展開しない時の相手の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》がとても辛かったため、何かしらのプレッシャーを場に残しておきたくて、《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》に白羽の矢が立った。
《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》も想定以上の活躍を見せてくれた。《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》によって今までトークンを出しても超えられなかった壁が一瞬で対処できるようになったし、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》との相性は言わずもがな。《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》の先出しゲームで負けた時も、《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》さえ生き残ってくれればゲームに勝利することができた。
《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》対策にひと段落ついたことで、次に2マナ圏に着手。ここでも《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》というカードが選択理由の後押しとなった。
・《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》or《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》
ジェスカイの定番といえば《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》。だが《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》とセットとなる《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》が強くなくなってしまったことで、デッキから抜けてしまった。
以前であれば《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》を構えていればとりあえず何かをカウンターできる。だから4ターン目のアクションとして《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》は強かった。それが後半になれば《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》になり、《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》にも変わる。
だが、《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》を構えていて《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を出されたら。その無駄な1ターンで今度は後手に回らざるを得なくなる。《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》を構えたい場面にはほとんど遭遇しなかった。そもそも先手ならば《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を出すのだ。4ターン目のアクションとして《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》は弱い。
そして《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》は2枚になり、1枚に、そしてデッキから消えた。必然的に、セットとなっていた《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》もかなり弱いカードとなってしまった。赤単には強いがそれ以外には非常に弱い。《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》と《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》を抜いた状態で赤単とも練習したが特に負けることはなかったため、未練も完全に消えた。
そうなると2マナ圏に入れるべきは《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》だろう。《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》をプレイするまでの間になるべく戦場を拮抗、もしくは有利に保ちたいならば、《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》は最も適したカードだ。
・土地絡みのあれこれ
ここまでダークジェスカイの良さばかり語ってきたのだが、そもそもダークジェスカイという名前は歪でしかない。ジェスカイ道の意味するところは赤白青の三色。それに黒が加わっているともなれば、マナベースが気にならないはずがない。
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》4枚で白マナ17は正直言って足りない。が、ダメランを入れてそれを引いた日にはゲームの負けに直結しかねないということで仕方なく。
白マナの少なさから、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》をプレイするために黒マナ確保を放棄することもあるため、土地はいつでも引きたいということで26枚。
土地が26枚も入っているにも関わらずデッキで一番重いカードが《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》ともなれば、フラッドももちろんある。3枚の《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》は多いと感じるかもしれないが、デッキには必要だ。
そしてこのデッキの《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》は強い。どんなデッキでも7枚見て2枚手札に加えられれば強いかもしれないが、ジェスカイは入っているカードがとにかく軽い。2枚加えた手札を1ターンで使えるデッキの《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》は強い。
《コラガンの命令/Kolaghan’s Command(DTK)》もフラッド対策だ。4枚目の《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》は墓地が足りないこともあり、《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》を自殺に追い込むカードが《勇敢な姿勢/Valorous Stance(FRF)》以外に欲しい時もあったため、ちょうど良いカードだった。
《コラガンの命令/Kolaghan’s Command(DTK)》はフラッド対策とは言っても全部のデッキに60点カードでもあるため、サイドボード後にはクリティカルなカードに変わる。《ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm(KTK)》も同様だ。引いた時は《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》に対処できるし、サイド後とは違うゲームプラン(除去でコントロール側に回るプランが適正だが、初手から攻めるプランしかなくなった時など)を強いられた時に、押し切るカードにもなりうる。
▼各マッチアップのサイドボーディングとゲームプラン
【VSアブザンアグロ】
+3《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》
+2《正義のうねり/Surge of Righteousness(DTK)》
+2《自傷疵/Self-Inflicted Wound(DTK)》
+1《勇敢な姿勢/Valorous Stance(FRF)》
ー1《ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm(KTK)》
ー1《乱撃斬/Wild Slash(FRF)》
ー3《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》
-1《コラガンの命令/Kolaghan’s Command(DTK)》
-1《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》
とにかく除去ギデオン。相手の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》に対しては《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》を合わせたい。《先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost(KTK)》や《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》を対処して《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》。
サイドボード後では《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》に触りやすいのとタップアウトをしたくないので《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》をアウト。後は効果の薄い《コラガンの命令/Kolaghan’s Command(DTK)》、《ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm(KTK)》を。《乱撃斬/Wild Slash(FRF)》を抜きすぎてしまうと《始まりの木の管理人/Warden of the First Tree(FRF)》が辛いために1枚のアウトにとどめる。
【VSダークジェスカイ、ジェスカイ】
+3《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》
+1《正義のうねり/Surge of Righteousness(DTK)》
+2《見えざるものの熟達/Mastery of the Unseen(FRF)》
+1《払拭/Dispel(BFZ)》
+1《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》
+1《否認/Negate(DTK)》
-2《勇敢な姿勢/Valorous Stance(FRF)》
-1《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》
ー3《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》
-1《コラガンの命令/Kolaghan’s Command(DTK)》
-1《ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm(KTK)》
-1《乱撃斬/Wild Slash(FRF)》
これも《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》をめぐるゲームとなる。かなりの時間帯でカウンターを構えることになるために《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》はサイドアウト。
《真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor(KTK)》を見たり、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》が入っていない確信がもしあるならば、《否認/Negate(DTK)》と《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》を1枚ずつ抜いて《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》を戻そう。《乱撃斬/Wild Slash(FRF)》は後半であればケアできるため、このマッチで弱いカードということではない。
【VS5C《白日の下に/Bring to Light(BFZ)》】
+3《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》
+2《正義のうねり/Surge of Righteousness(DTK)》
+2《自傷疵/Self-Inflicted Wound(DTK)》
ー1《乱撃斬/Wild Slash(FRF)》
-1《コラガンの命令/Kolaghan’s Command(DTK)》
-1《ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm(KTK)》
-2《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》
-1《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》
-1《勇敢な姿勢/Valorous Stance(FRF)》
《放浪する森林/Woodland Wanderer(BFZ)》、《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》など、どれがどれだけ入っているかは定かではないが、おおむねサイドボーディングはこれ。ゲームプランとしてはアブザン相手と同じで、除去して《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》。
相手のデッキは除去が少し少ないのと、アクションが大振りになりがちなため、アブザンより楽に戦える。除去の薄さから《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》のほうが勝利貢献度が高いので《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》をサイドアウト。《白日の下に/Bring to Light(BFZ)》からの全体除去は見てから《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》で。
【VSアタルカレッド】
+2《アラシンの僧侶/Arashin Cleric(FRF)》
+2《正義のうねり/Surge of Righteousness(DTK)》
+2《見えざるものの熟達/Mastery of the Unseen(FRF)》
+1《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》
-1《コラガンの命令/Kolaghan’s Command(DTK)》
ー1《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》
-2《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》
-2《勇敢な姿勢/Valorous Stance(FRF)》
-1《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》
基本的には軽いカードがこちらに多いために有利。相手は《強大化/Become Immense(KTK)》、《ティムールの激闘/Temur Battle Rage(FRF)》コンボを抜いて、《雷破の執政/Thunderbreak Regent(DTK)》や《前哨地の包囲/Outpost Siege(FRF)》など、除去に強いプランをとってくるだろうが、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》が攻守において活躍を見せる。
勝つ時は早いのがジェスカイの強み。《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》パッケージがなくとも勝つことは出来る。だが《軍族童の突発/Hordeling Outburst(KTK)》が入ったタイプには1、2、3と動かれると厳しい。
【VSエスパーコントロール】
+3《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》
+2《見えざるものの熟達/Mastery of the Unseen(FRF)》
+1《否認/Negate(DTK)》
+1《払拭/Dispel(BFZ)》
ー1《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》
ー1《ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm(KTK)》
-2《勇敢な姿勢/Valorous Stance(FRF)》
-1《乱撃斬/Wild Slash(FRF)》
-1《コラガンの命令/Kolaghan’s Command(DTK)》
-1《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》
少し分が悪い相手。《完全無視/Complete Disregard(BFZ)》がとにかく辛い。隙を見て《見えざるものの熟達/Mastery of the Unseen(FRF)》さえ置ければそれ1枚で勝てる。基本的には攻めるマッチになるが、相手からの攻めもほとんどないため、ゆったりゲームを進めても良い。
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》は言うまでもなくこのマッチ最強の1枚だが、マナを立てているときはひたすらトークンを出すべし。《停滞の罠/Stasis Snare(BFZ)》で対処されるのはもったいない。
▼終わりに
というわけで、ダークジェスカイの話はここまで。
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》4枚、《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》入り、《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》、《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》なしとプロツアーのダークジェスカイとは別のデッキとなってはいるが、この構成には満足している。
今後ジェスカイを使う時も、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を4枚から減らすことは決してないだろう。誰もがジェスカイの《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を4枚から減らさないように、自分の中では既に《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》はジェスカイを使う上では4枚が必須。
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》は《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》と並び、間違いなく今スタンダードで一番強いカード。8000円でたじろぐかもしれないが、10000円の強さ。今すぐ買おう!
現在のスタンダード環境は、2枚のカードを中心に回っている。それらはどちらも即座に対処を要求され、怠ることで瞬く間にゲームに敗北してしまう。
1枚は《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》だ。3ターン目から手札の循環を行い、5ターン目には変身をし、呪文を2回ほど墓地から唱える。神ジェイスと呼ばれるも納得な恐るべき2マナのプレインズウォーカーだ。
1枚1枚のカードがとにかく強いスタンダードにおいて、そもそもルーター能力自体が強いのだ。これに強すぎるおまけがついているとなれば、その値段はともかく強さを疑うプレイヤーはいないだろう。
そしてもう1つは、戦乱のゼンディカーで主人公として帰ってきた、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》だ。
盤面がまっさらかあるいは有利な時に《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》が戦場に出てしまえばそのまま勝利と言っても決して過言ではない。対処を迫られるにもかかわらずそもそも《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》に対抗できるカードが限られている、というのも、このカードの強さに拍車をかけている。
《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》の強さは初めて使った時に即座に理解した。そしてこの《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》もまた同じだ。除去を挟んで《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》、3ターン目にクリーチャーを出して4ターン目に《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》。驚くほど簡単にゲームが終わった。
このスタンダードを支配する2枚のカードを使わない理由がない。この2種類のプレインズウォーカーを使いつつ、同時に最も対処しやすいデッキを使用したいと考えた。
それが、ダークジェスカイだ。
ダークジェスカイは、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》の長所を最大限まで生かすことの出来るデッキだ。
除去を多く採用していることから、盤面を更地にして《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を出す、というゴールに辿り着きやすい。
そして何より、ジェスカイの代名詞である《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》のプレッシャーが大きい。《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》へ対処させて《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》で勝利するというのも、勝ちパターンの1つだ。
《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》とジェスカイの相性のよさについてはいまさら説明する必要もあるまい。2マナ圏にして攻防一体のスペシャルカードだ。ジェスカイの30%は《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》で出来ている。
▼デッキリストと各カード解説
【ダークジェスカイ】
メインボード:60
4《汚染された三角州/Polluted Delta(KTK)》
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand(KTK)》
3《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire(KTK)》
4《神秘の僧院/Mystic Monastery(KTK)》
2《大草原の川/Prairie Stream(BFZ)》
2《燻る湿地/Smoldering Marsh(BFZ)》
1《窪み渓谷/Sunken Hollow(BFZ)》
2《平地/Plains(KTK)》
2《山/Mountain(KTK)》
1《島/Island(KTK)》
1《沼/Swamp(KTK)》
4《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》
4《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》
4《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》
3《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》
4《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》
4《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》
3《乱撃斬/Wild Slash(FRF)》
3《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》
2《勇敢な姿勢/Valorous Stance(FRF)》
1《コラガンの命令/Kolaghan’s Command(DTK)》
1《ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm(KTK)》
1《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》
サイドボード:15
3《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》
2《アラシンの僧侶/Arashin Cleric(FRF)》
2《正義のうねり/Surge of Righteousness(DTK)》
2《自傷疵/Self-Inflicted Wound(DTK)》
2《見えざるものの熟達/Mastery of the Unseen(FRF)》
1《否認/Negate(DTK)》
1《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》
1《勇敢な姿勢/Valorous Stance(FRF)》
1《払拭/Dispel(BFZ)》
上記のリストは板橋で行われたGPT神戸で使用して優勝したものからメイン1枚、サイドボードを1枚変えただけであるが、この中で最も重要なのは、合計で4枚の2点火力と《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》だ。
・《乱撃斬/Wild Slash(FRF)》、《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》
《稲妻の一撃/Lightning Strike(THS)》が退場した今、プレイアブルな軽い除去はかなり少なくなってしまった。《魂裂き/Reave Soul(ORI)》は倒すことのできる範囲が多いとはいえないし、《絹包み/Silkwrap(DTK)》は《ドロモカの命令/Dromoka’s Command(DTK)》の前にたじろいでしまう。《究極の価格/Ultimate Price(DTK)》はローテーション落ちの影響を最も受けてしまったカードと言える。
今、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》は限りなく対処されづらいのだ。それなら、自分で《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を使用しながら、相手の《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》をあっさりと除去出来たらどうだろうか。勝ちにぐっと近づくはずだ。
というわけで、限りなく《乱撃斬/Wild Slash(FRF)》と《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》を入れようと考えたが、あまりにたくさん入れてしまうと、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》は倒せたけど手札が弱い、ということになりがち。最初は《乱脈な気孔/Shambling Vent(BFZ)》とミラーマッチの《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》に強いということで《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》を多めに入れていたが、《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》との合わせ技で《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を倒せない事案に遭遇することが少なくなかったため、《乱撃斬/Wild Slash(FRF)》を優先した。
・《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》
そして1マナ2点火力を4枚入れたことで軽いアクションが増えたため、《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》の採用に踏み切った。《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》を展開しない時の相手の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》がとても辛かったため、何かしらのプレッシャーを場に残しておきたくて、《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》に白羽の矢が立った。
《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》も想定以上の活躍を見せてくれた。《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》によって今までトークンを出しても超えられなかった壁が一瞬で対処できるようになったし、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》との相性は言わずもがな。《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》の先出しゲームで負けた時も、《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》さえ生き残ってくれればゲームに勝利することができた。
《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》対策にひと段落ついたことで、次に2マナ圏に着手。ここでも《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》というカードが選択理由の後押しとなった。
・《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》or《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》
ジェスカイの定番といえば《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》。だが《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》とセットとなる《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》が強くなくなってしまったことで、デッキから抜けてしまった。
以前であれば《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》を構えていればとりあえず何かをカウンターできる。だから4ターン目のアクションとして《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》は強かった。それが後半になれば《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》になり、《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》にも変わる。
だが、《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》を構えていて《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を出されたら。その無駄な1ターンで今度は後手に回らざるを得なくなる。《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》を構えたい場面にはほとんど遭遇しなかった。そもそも先手ならば《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を出すのだ。4ターン目のアクションとして《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》は弱い。
そして《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》は2枚になり、1枚に、そしてデッキから消えた。必然的に、セットとなっていた《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》もかなり弱いカードとなってしまった。赤単には強いがそれ以外には非常に弱い。《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》と《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》を抜いた状態で赤単とも練習したが特に負けることはなかったため、未練も完全に消えた。
そうなると2マナ圏に入れるべきは《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》だろう。《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》をプレイするまでの間になるべく戦場を拮抗、もしくは有利に保ちたいならば、《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》は最も適したカードだ。
・土地絡みのあれこれ
ここまでダークジェスカイの良さばかり語ってきたのだが、そもそもダークジェスカイという名前は歪でしかない。ジェスカイ道の意味するところは赤白青の三色。それに黒が加わっているともなれば、マナベースが気にならないはずがない。
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》4枚で白マナ17は正直言って足りない。が、ダメランを入れてそれを引いた日にはゲームの負けに直結しかねないということで仕方なく。
白マナの少なさから、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》をプレイするために黒マナ確保を放棄することもあるため、土地はいつでも引きたいということで26枚。
土地が26枚も入っているにも関わらずデッキで一番重いカードが《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》ともなれば、フラッドももちろんある。3枚の《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》は多いと感じるかもしれないが、デッキには必要だ。
そしてこのデッキの《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》は強い。どんなデッキでも7枚見て2枚手札に加えられれば強いかもしれないが、ジェスカイは入っているカードがとにかく軽い。2枚加えた手札を1ターンで使えるデッキの《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》は強い。
《コラガンの命令/Kolaghan’s Command(DTK)》もフラッド対策だ。4枚目の《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》は墓地が足りないこともあり、《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》を自殺に追い込むカードが《勇敢な姿勢/Valorous Stance(FRF)》以外に欲しい時もあったため、ちょうど良いカードだった。
《コラガンの命令/Kolaghan’s Command(DTK)》はフラッド対策とは言っても全部のデッキに60点カードでもあるため、サイドボード後にはクリティカルなカードに変わる。《ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm(KTK)》も同様だ。引いた時は《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》に対処できるし、サイド後とは違うゲームプラン(除去でコントロール側に回るプランが適正だが、初手から攻めるプランしかなくなった時など)を強いられた時に、押し切るカードにもなりうる。
▼各マッチアップのサイドボーディングとゲームプラン
【VSアブザンアグロ】
+3《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》
+2《正義のうねり/Surge of Righteousness(DTK)》
+2《自傷疵/Self-Inflicted Wound(DTK)》
+1《勇敢な姿勢/Valorous Stance(FRF)》
ー1《ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm(KTK)》
ー1《乱撃斬/Wild Slash(FRF)》
ー3《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》
-1《コラガンの命令/Kolaghan’s Command(DTK)》
-1《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》
とにかく除去ギデオン。相手の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》に対しては《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》を合わせたい。《先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost(KTK)》や《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》を対処して《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》。
サイドボード後では《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》に触りやすいのとタップアウトをしたくないので《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》をアウト。後は効果の薄い《コラガンの命令/Kolaghan’s Command(DTK)》、《ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm(KTK)》を。《乱撃斬/Wild Slash(FRF)》を抜きすぎてしまうと《始まりの木の管理人/Warden of the First Tree(FRF)》が辛いために1枚のアウトにとどめる。
【VSダークジェスカイ、ジェスカイ】
+3《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》
+1《正義のうねり/Surge of Righteousness(DTK)》
+2《見えざるものの熟達/Mastery of the Unseen(FRF)》
+1《払拭/Dispel(BFZ)》
+1《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》
+1《否認/Negate(DTK)》
-2《勇敢な姿勢/Valorous Stance(FRF)》
-1《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》
ー3《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》
-1《コラガンの命令/Kolaghan’s Command(DTK)》
-1《ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm(KTK)》
-1《乱撃斬/Wild Slash(FRF)》
これも《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》をめぐるゲームとなる。かなりの時間帯でカウンターを構えることになるために《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》はサイドアウト。
《真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor(KTK)》を見たり、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》が入っていない確信がもしあるならば、《否認/Negate(DTK)》と《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》を1枚ずつ抜いて《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》を戻そう。《乱撃斬/Wild Slash(FRF)》は後半であればケアできるため、このマッチで弱いカードということではない。
【VS5C《白日の下に/Bring to Light(BFZ)》】
+3《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》
+2《正義のうねり/Surge of Righteousness(DTK)》
+2《自傷疵/Self-Inflicted Wound(DTK)》
ー1《乱撃斬/Wild Slash(FRF)》
-1《コラガンの命令/Kolaghan’s Command(DTK)》
-1《ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm(KTK)》
-2《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》
-1《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》
-1《勇敢な姿勢/Valorous Stance(FRF)》
《放浪する森林/Woodland Wanderer(BFZ)》、《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》など、どれがどれだけ入っているかは定かではないが、おおむねサイドボーディングはこれ。ゲームプランとしてはアブザン相手と同じで、除去して《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》。
相手のデッキは除去が少し少ないのと、アクションが大振りになりがちなため、アブザンより楽に戦える。除去の薄さから《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》のほうが勝利貢献度が高いので《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》をサイドアウト。《白日の下に/Bring to Light(BFZ)》からの全体除去は見てから《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》で。
【VSアタルカレッド】
+2《アラシンの僧侶/Arashin Cleric(FRF)》
+2《正義のうねり/Surge of Righteousness(DTK)》
+2《見えざるものの熟達/Mastery of the Unseen(FRF)》
+1《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》
-1《コラガンの命令/Kolaghan’s Command(DTK)》
ー1《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》
-2《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》
-2《勇敢な姿勢/Valorous Stance(FRF)》
-1《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》
基本的には軽いカードがこちらに多いために有利。相手は《強大化/Become Immense(KTK)》、《ティムールの激闘/Temur Battle Rage(FRF)》コンボを抜いて、《雷破の執政/Thunderbreak Regent(DTK)》や《前哨地の包囲/Outpost Siege(FRF)》など、除去に強いプランをとってくるだろうが、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》が攻守において活躍を見せる。
勝つ時は早いのがジェスカイの強み。《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》パッケージがなくとも勝つことは出来る。だが《軍族童の突発/Hordeling Outburst(KTK)》が入ったタイプには1、2、3と動かれると厳しい。
【VSエスパーコントロール】
+3《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》
+2《見えざるものの熟達/Mastery of the Unseen(FRF)》
+1《否認/Negate(DTK)》
+1《払拭/Dispel(BFZ)》
ー1《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》
ー1《ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm(KTK)》
-2《勇敢な姿勢/Valorous Stance(FRF)》
-1《乱撃斬/Wild Slash(FRF)》
-1《コラガンの命令/Kolaghan’s Command(DTK)》
-1《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》
少し分が悪い相手。《完全無視/Complete Disregard(BFZ)》がとにかく辛い。隙を見て《見えざるものの熟達/Mastery of the Unseen(FRF)》さえ置ければそれ1枚で勝てる。基本的には攻めるマッチになるが、相手からの攻めもほとんどないため、ゆったりゲームを進めても良い。
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》は言うまでもなくこのマッチ最強の1枚だが、マナを立てているときはひたすらトークンを出すべし。《停滞の罠/Stasis Snare(BFZ)》で対処されるのはもったいない。
▼終わりに
というわけで、ダークジェスカイの話はここまで。
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》4枚、《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》入り、《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》、《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》なしとプロツアーのダークジェスカイとは別のデッキとなってはいるが、この構成には満足している。
今後ジェスカイを使う時も、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を4枚から減らすことは決してないだろう。誰もがジェスカイの《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を4枚から減らさないように、自分の中では既に《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》はジェスカイを使う上では4枚が必須。
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》は《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》と並び、間違いなく今スタンダードで一番強いカード。8000円でたじろぐかもしれないが、10000円の強さ。今すぐ買おう!
コメント
少し上から目線のような書き口になってしまい御気分を害されてしまわれましたら大変申し訳御座いません。
ですが、非常に非常に読み応えのある素晴らしいダークジェスカイの解説、とても参考になりました!!実際にお使いになられて結果を出されているからこそ、要所々の、特にアーキタイプごとのサイド考察の内容が濃く纏まっていて、ミラーの辺りは何度も読み返してしまいました。
素晴らしい記事、感謝致します!!
ミラーマッチも色々とありますから難しいですね。特にギデオンが入っているかどうかは大きいです。龍詞の咆哮が入っていればはじける破滅は抜かなかったりとか。だから少し全体的に説明不足感はあるかもしれません。
参考になったのなら嬉しい限りです。
自分もジェスカイ使っているので、大変参考になりました。
導師の採用は驚きました。確かに軽量スペルが多いですし、盤面に大きなプレッシャーかけられる事から自分も検討してみようと思います。
《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》はいまだと《コラガンの命令/Kolaghan’s Command(DTK)》をダークジェスカイがたくさん使っているので、少しいまいちかもしれないですね。
今使うなら《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang(FRF)》を入れると思いますね。