M12で再録された目玉カードの一つといえば、渋面の溶岩使いであろう。
近年クリーチャーのカードパワーが上がり続けていることは、レガシーで最強の2マナ圏の座を奪いつつある、ワールドウェイクから生まれた禁止カードの一枚、石鍛治の神秘家や、そんな彼女に最強の名を渡した最強のバニラ、タルモゴイフを見れば明らかだ。
だが、そんなクリーチャーのスペックが上がったこの世の中でも、渋面の溶岩使いはその渋面でドヤ顔をしてしまうぐらいには強い。
ついこの間までは、レガシーのZOOに入っているクリーチャーの中で、ジャッジフォイルを除けば、唯一旧枠のカードがこの渋面の溶岩使いだったのだ。

そんな渋面の溶岩使いが加わった赤単が弱いはずがなく、赤単は必ず意識しなければならないデッキの一つだった。

とは言っても、メインである程度は意識していた。よろめきショックは赤単には本当に最高のカードであり、12枚の火力が赤単に仕事をさせることはまず無かった。
メインボードでは適度にさばいて予感で昇天見つければ勝ち。サイドボードは赤昇天よりも早いフィニッシャーとしてワームとぐろエンジンで勝ち。
完璧だった。赤単が、燃え上がる憤怒の祭壇さえ引かなければ。
燃え上がる憤怒の祭壇は予想以上に強かった。クリーチャーからのダメージさえ受けなければ6ターン目に焼き殺されることはまずないから、確実にワームとぐろエンジンが間に合うのに、祭壇を置かれると間に合わない。
かといって赤青では祭壇に非常に触りづらい。
鋼の妨害、噪の番人、どちらも駄目だった。赤単には祭壇以外のアーティファクトが入っていないため、これらを引いた時に祭壇が無いと腐ってしまい、そもそも汎用性の高くないサイドボードだった。
そして、漸増爆弾しか無いと思った俺はアーティファクトコーナーからカードを探し始め、とあるカードに気がついた。

呪文滑りである。

2マナで火力2枚分を受け止めることができ、燃え上がる憤怒の祭壇には起動に待ったをかけられる。
しかも汎用性も高く、苦手なデッキである欠片の双子や、青白の忘却の輪から、珊瑚兜の司令官を守ることが出来る。
更にここに、珊瑚兜の司令官と一緒に入れる軽量カウンターを少し追加した。


4珊瑚兜の司令官
3呪文滑り
3瞬間凍結
3ワームとぐろエンジン
2呪文貫き


青系コントロールやマナランプ(主にヴァラクート)には珊瑚兜の司令官、呪文貫き、構成次第では呪文滑りも入れ、とにかくビートダウンしきる。パージや自然の要求を手札に腐らせたまま焼き殺す。
ビートダウンにはワームとぐろエンジンを必ず入れ、相手が赤ければ呪文滑り、緑白なら珊瑚兜の司令官が止まらないため、こちらが殴りに行くのも悪くない。

とにかく珊瑚兜の司令官が最強なのでローテーション落ちする前にみんな使ってあげてね!

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