紅蓮術士の昇天調整録:サイドボード#1
2011年7月20日 TCG全般すんなりと決めたメインボードとは裏腹に、15枚にはそれなりに時間が掛かった。
最初のサイドボードはこんな感じ。
4紅蓮地獄
4払拭
4瞬間凍結
3ワームとぐろエンジン
一般的に赤昇天のサイドボードは、このように4.4.4.3の15枚が良いとされる。理由はもちろん、紅蓮術士の昇天のカウンターを載せやすくするため。
コントロール相手には、紅蓮術士の昇天に触るサイドカードである天界の粛清、瞬間凍結、自然の要求をカウンターすべく、払拭。
ビートダウンとは、紅蓮地獄とワームとぐろエンジンを入れ、紅蓮術士の昇天を減らしたりし、赤青コントロールになる。
だが問題はすぐに浮き彫りになった。
忘却の輪の再録によって、青白系に対して、サイドボードプランが崩壊したのだ。漸増爆弾が入っている可能性もあり、とても払拭だけではなんとかならない。
そしてヴァラクートにもこのサイドボードでは辛かった。
元々、カウンターが4枚しか入っていない赤昇天は、ヴァラクートとスピード勝負をしなければならない。サイドから瞬間凍結が増えたところで、こちらはコントロール側としては振舞えない。最終的に勝利を目指すには昇天のクエストを達成するしかなく、たとえ運良くカウンターをたくさん引いたところで、勝つために手こずっていると、何か一つ引かれて負けてしまう。
初手に昇天さえあれこの懸念は抱く必要はないが、昇天が無ければマリガンという積極的な行動は、カウンターしつつ昇天のクエストを達成させるプランでは、まず起こしづらい。
土地を起き続け、ドローを進めることで絶えずカウンターを手札に供給し続けなければならないため、初手を減らしたくないのだ。初手に来て欲しいカードが単体でゲームを決める力のあるカードならば、積極的なマリガンが行えるだろうが、紅蓮術士の昇天にその力は無い。
他のゲームプランを模索する必要があった。
そして答えは、去年のブロック構築のデッキに眠っていた。
昨年のプロツアーサンファン。本戦ではトップメタであろうことが予想されていた、青白コントロール。井川さんと俺の調整していた青白には、ミラーマッチメタで、あるカードが入っていた。
それが、珊瑚兜の司令官だった。
2マナと言う軽さにして、2ターン後にはカウンターを構えながら4/4飛行となるこの凶悪な魚は、レガシーのトップメタの一つでもあるマーフォークにも4枚投入されて、知らない人はほとんどいないだろう。
青白のミラーマッチは、とにもかくにも精神を刻む者、ジェイスの先出しゲームであり、それを打ち砕こうと言うのがこのカードだった。除去を抜いてくる相手に呪文貫きを構えながら4/4で殴る。負けるはずがなかった。
同じことを、赤昇天のサイドボード後でも行えないか?と考えた。
しかも珊瑚兜の司令官によるビートダウンのプランは、メインから12枚採っている火力と非常に噛み合った。2tに出し、3tに3点、4tは4点。もう一回殴ればもう相手は残り9だ。そうなれば除去られようがなんだろうが、火力で削り切ることができる。
珊瑚兜の司令官により、青白とヴァラクートへの新たな勝ちプランが生まれ、これで完璧…というわけではなかった。
もう一つ、M12参入で更に凶悪になったデッキがあったからだ。
続く。
最初のサイドボードはこんな感じ。
4紅蓮地獄
4払拭
4瞬間凍結
3ワームとぐろエンジン
一般的に赤昇天のサイドボードは、このように4.4.4.3の15枚が良いとされる。理由はもちろん、紅蓮術士の昇天のカウンターを載せやすくするため。
コントロール相手には、紅蓮術士の昇天に触るサイドカードである天界の粛清、瞬間凍結、自然の要求をカウンターすべく、払拭。
ビートダウンとは、紅蓮地獄とワームとぐろエンジンを入れ、紅蓮術士の昇天を減らしたりし、赤青コントロールになる。
だが問題はすぐに浮き彫りになった。
忘却の輪の再録によって、青白系に対して、サイドボードプランが崩壊したのだ。漸増爆弾が入っている可能性もあり、とても払拭だけではなんとかならない。
そしてヴァラクートにもこのサイドボードでは辛かった。
元々、カウンターが4枚しか入っていない赤昇天は、ヴァラクートとスピード勝負をしなければならない。サイドから瞬間凍結が増えたところで、こちらはコントロール側としては振舞えない。最終的に勝利を目指すには昇天のクエストを達成するしかなく、たとえ運良くカウンターをたくさん引いたところで、勝つために手こずっていると、何か一つ引かれて負けてしまう。
初手に昇天さえあれこの懸念は抱く必要はないが、昇天が無ければマリガンという積極的な行動は、カウンターしつつ昇天のクエストを達成させるプランでは、まず起こしづらい。
土地を起き続け、ドローを進めることで絶えずカウンターを手札に供給し続けなければならないため、初手を減らしたくないのだ。初手に来て欲しいカードが単体でゲームを決める力のあるカードならば、積極的なマリガンが行えるだろうが、紅蓮術士の昇天にその力は無い。
他のゲームプランを模索する必要があった。
そして答えは、去年のブロック構築のデッキに眠っていた。
昨年のプロツアーサンファン。本戦ではトップメタであろうことが予想されていた、青白コントロール。井川さんと俺の調整していた青白には、ミラーマッチメタで、あるカードが入っていた。
それが、珊瑚兜の司令官だった。
2マナと言う軽さにして、2ターン後にはカウンターを構えながら4/4飛行となるこの凶悪な魚は、レガシーのトップメタの一つでもあるマーフォークにも4枚投入されて、知らない人はほとんどいないだろう。
青白のミラーマッチは、とにもかくにも精神を刻む者、ジェイスの先出しゲームであり、それを打ち砕こうと言うのがこのカードだった。除去を抜いてくる相手に呪文貫きを構えながら4/4で殴る。負けるはずがなかった。
同じことを、赤昇天のサイドボード後でも行えないか?と考えた。
しかも珊瑚兜の司令官によるビートダウンのプランは、メインから12枚採っている火力と非常に噛み合った。2tに出し、3tに3点、4tは4点。もう一回殴ればもう相手は残り9だ。そうなれば除去られようがなんだろうが、火力で削り切ることができる。
珊瑚兜の司令官により、青白とヴァラクートへの新たな勝ちプランが生まれ、これで完璧…というわけではなかった。
もう一つ、M12参入で更に凶悪になったデッキがあったからだ。
続く。
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